正岡子規と「坂の上の雲」の感想文

寺本匡俊 1960年生 東京在住

2015-03-31から1日間の記事一覧

小園の記  (第53回)

子規のファンは、彼の文章が明るいと口をそろえて言う。もちろん「不治の病で苦しみながらも」という、言わずもがなのことを略してのことだが。確かに子規の随筆や日記は、ユーモアありリズム感あり、疼痛さえ興味の対象にしてしまう好奇心あり、よく食べる…