正岡子規と「坂の上の雲」の感想文

寺本匡俊 1960年生 東京在住

2015-07-26から1日間の記事一覧

宮古島再訪  (第64回)

永井荷風の「西遊日記抄」は、西暦千九百三年すなわち日露開戦の前年に始まる。明治三十六年、つまり子規が亡くなった翌年だ。よく似た名の「西遊記」は、高僧が天竺にお経を求め、苦難の長旅をする物語だが、荷風は本当に遊んでいた感じがする。もっとも最…