正岡子規と「坂の上の雲」の感想文

寺本匡俊 1960年生 東京在住

山谷堀  (第204回)

今は公園になっている山谷堀跡地


久しぶりの更新です。所要で浅草へ行った後、何年かぶりに山谷堀公園を歩きました。ついでに持参した昼飯の握飯を、葉桜の下で食べてきました。東京は初夏のような暑さの一日でした。

山谷堀は人工河川(運河)の音無川の下流部分です。水源地は今の地名でいうと北区の滝野川あたりだったと聞いたことがありませす。今はすべて暗渠になっていますが、元は水流だったであろう道路があちこちに残っています。


北区から概ね京浜東北線に沿って南下し、荒川区の日暮里、台東区の根岸あたりを通り、今度は北上して都電荒川線三ノ輪駅あたりで再び南下。吉原の前を流れ、今戸(沿岸の地名)のあたりでは山谷堀となって隅田川流入します。

この川は生活用水、農業用水に使われていたようで、古い地図を見ると上野の山の麓を巡り、枝分かれした支流が低地のほうに自動的に流れて行く仕組みになっています。



NHKスペシャルドラマで秋山真之が朝飯がわりに饅頭を買い食いしている場面で、手前に小舟が行きかっている川が流れていますが、あれが音無川です。正岡子規の随筆や短歌にもその名が出てきます。

子規の自宅からは少し離れているため、彼が山谷堀あたりを歩いたかどうか不明ですが、山谷堀公園には子規の歌碑があります。牡丹の季節に読まれたようで、ちょうど今ごろの風景です。


(おわり)




牡丹載せて今戸へ帰る小舟かな 子規   (2025年4月18日撮影)

























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