正岡子規と「坂の上の雲」の感想文

寺本匡俊 1960年生 東京在住

2018-02-01から1日間の記事一覧

弥助砲  (第165回)

大山巌と児玉源太郎が、児玉の二回目の旅順行きについて相談する場面は、先に執筆された「殉死」と、「坂の上の雲」二〇三高地の章とでは趣が異なる。「殉死」では、乃木を罷免してはどうかという大本営からの勧告を、大山は拒否した。だが、さてどうしよう…