正岡子規と「坂の上の雲」の感想文

寺本匡俊 1960年生 東京在住

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

龍田  (第4回)

中学校の冬休みだったか国語の宿題で、百人一首をすべて覚えよという拷問があった。それでも当時は記憶力が良かったのか(たぶん人生経験が浅くて記憶の容量がまだ残っていただけだろう)、百首とも最初の五文字を聞けば残りは暗唱できるところまで行った。 …

筑紫  (第3回)

吉村昭著「三陸海岸大津波」の第1章は、「明治二十九年の津波」という題である。明治の二十九年は西暦でいうと1896年。日清戦争の2年後にあたる。三陸の漁師たちが「前例をみない大漁」に湧いていたこの年、まだ梅雨が明けていない6月、当時の日本観測史上、…

子規庵  (第2回)

小説「坂の上の雲」の感想文も早く書きたいなと思いつつ、せっかく第1回で子規庵の写真を掲げたので、その紹介をしてからにしようと思う。子規庵は東京都台東区根岸にある。住所その他の情報は、子規庵の外壁にあるこの看板をご覧ください。 鉄道で来る場合…

はじめに  (第1回)

こんにちは。今日から新たにブログを二つ、始めました。これまでの「20世紀少年の感想文」に加えて、「小寺文書 〜黒田官兵衛外伝?〜」、そしてこの正岡子規と「坂の上の雲」の感想文です。 私はいま子規がその若き晩年を過ごした根岸の近くに住んでいます…