正岡子規と「坂の上の雲」の感想文

寺本匡俊 1960年生 東京在住

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大原氏ニ養ハル  (第72回)

今回は話題があちこちに跳ぶ。文字どおりの雑記帳です。こうして、いろいろ読書や調べ事をしていると、何だかんだと人や土地に相互の関係があって、それを知るのも地理・歴史好きの楽しみである。どこから始めるか。最初は今、中断している「小寺文書」とい…

仰臥漫録 秋二題  (第71回)

子規の「仰臥漫録」から、あと二つほど秋に書かれた日記の話題を出します。前回触れたように、この日記はどんな事情か知らないが、二冊に分かれている。原本は虚子記念館にあるそうで、私は現物も写真も見たことがないが、二冊目の表紙「仰臥漫録 二」という…

挙兵  (第70回)

今日は前回の書き残しを記すのみなので、正岡子規や「坂の上の雲」とは殆ど関係ないです。でもそれでは淋しいので強引に関係づける。子規は「仰臥漫録」の第二巻において、広重の東海道五十三次を話題にしている。日付は無いが、亡くなる年の7月から9月の間…

湯河原  (第69回)

前回、旅の記憶が新鮮なうちに書こうと言っておいて、日が経ってしまった。今月は妙に忙しい。さて先月、一泊二日の小旅行で湯河原に行ってきた。読んで字のごとく、温泉街である。東海道線に乗って東京から西に進むと、湯河原駅が神奈川県の最西端の駅であ…